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おかんへ [子育て]

朝の通勤電車が日に日に空いていってる気がします

学生が減っただけではそこまでガラガラにならないので

時差通勤、テレワーク、有休消化の人が増えているのでしょう




今回は、長文で親バカな部分も多く含んでいますので

お時間、興味のない方はスルーしてくださいませ




大学を卒業して転職をすること数回の息子が海外を拠点に生きていくと

日本を離れていきました

「高校では留学をしたいからこの学校に行く、他は全く考えていない」と言い出し

元夫はお金がかかりすぎると反対しましたが費用は私が工面しました

(私が子育てで大切にしていたのはモノやお金を与えるのではなく

 「(親の敷いたレールではなく)自分で考えて行動させること」

 「様々な体験をさせること」最終的には「自立させること」でした)

そのかわり

「クラスはみんなお金持ちかもしれないけど、あなたは一番貧乏だから

 自分がお金持ちだと勘違いしてはいけない

 (半分冗談で)大学は国公立を目指してもらう」と伝えて入学させました

1年の留学の後、帰ってきた息子は大人になっていました

全く英語の通じないところで授業を受け宿題をこなす、家事も分担する

自分が努力しコミュニケーションをとらなければ世界は切り開くことが

できなかったのだろうと思います

感謝や謝罪の気持ちをきちんと自分の言葉で伝える

自分の意見を述べる、重い荷物を持っている人がいるとすぐに持つ

「何か手伝えることはありますか?」と聞く、レディーファーストなど

それは、今もしっかり身についています

その後、大学では最初の一週間だけホテルを予約していき

現地(オーストラリア)に行ってから仕事を探して半年間働いたり

そこで貯めたお金でヨーロッパをバックパッカーして回ったりしました



就職したとき、私は時々海外に飛んだり駐在するのだろう

ぐらいに思っていました

ある時「上の人をみていると40代で1000万ぐらいしか貰えないんよ」と

言いました

びっくりした私は「今、日本で40代で1000万もらっている人がどれぐらい

いるかわかっているの??」と大声を出しながら頭がくらくらしました

いつからそんな人間になったのか悲しくもありました

その後はその主旨の発言はなくなり、転職もしました



海外に下見や面接に出かけていた息子が

「これからは海外を拠点に働こうと思っています

 日本ではもう働かないと思います」と言い、先日住民票も抜いて日本を発ちました

言葉も全くわからない国です

その決意を聞いたときには、さすがにびっくりしましたが

「あなたの人生楽しそうね~!」と答えました(横にいた娘は目を白黒(笑))

でも、反対する気持ちは起こりませんでした

(元夫からは長男なのにと反対されたそうですが、その反対には屈せずです(笑))

今の時代、LINE スカイプなど無料の通信手段もあるので

離れているという感覚は薄いです



渡航が決まってから、何度かご飯を食べにやって来ました

最後は、出発の日の早朝でした

いつも野菜をリクエストされるので、中華おかゆと白和えや

野菜たっぷり和え物などです

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私も仕事に出かけなければいけないので、1時間ぐらいだけの会話でした

さっと洗い物を済ませた息子から「おかんへ」という手紙を手渡されました

息子が去った後、軽い気持ちで読んだら涙が止まらなくなりました



そこには

生まれて今までたくさんの愛情を注いでくれてありがとうという言葉とともに

私がずっと伝えてきた「まわりの人を大切に。人は人生の宝物」という部分が

仕事をしていると人として大事な部分に目をつむり損得で生きていき

大切な気持ちが失われていく恐怖

でも、日本ではそれが正しい生き方でそうしないと大切な人を守れない現実を

知ったというような意味が書かれていました

でも、自分の気持ちに嘘をついて生きていくことはできないとも



仕事は生きていくための手段ぐらいにしか考えていない

どんな仕事をしてもあまりストレスを感じない私は

まさか、息子がそんなに感受性が強く苦悩をしているとは思ったこともなく

日本の社会を生きにくいと感じていたなんて、読んでいて胸が苦しくなりました

と同時に、そこで心が病んだりひきこもったりするのではなく

前に向かって進んでいく力があったことに胸をなでおろしました



給料の高さではなく、自分が自分らしくやりがいを感じて活躍できる場所

人として大切なことを思い出させてくれる場所をようやく見つけたようです

そこは、息子にとって通過点なのかもしれません

親が子供に望むことは、どこにいても健康でいてくれることです



「自分の人生は、自分で切り開く!元気でね!!」とメッセージを送りました

次に会う時には、これまで以上に成長してくれていることでしょう



追記 
  「ママ」「お母さん」だった私はいつから「おかん」になったのでしょう(苦笑)

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